●No.016 『水素』   
こんにちは。

Our Earthメルマガ配信担当の石元です。

めっきり寒くなりましたね。
今年は秋は一瞬ですぐに冬が来るそうです。
地球温暖化の影響だと思われます。


今週は、次世代エネルギーとして注目されている水素を紹介します。

水素を燃料として使えば、廃棄物は水だけとなり、酸素と化合させて
電気を得ることもできます。

使用時に二酸化炭素を出さなくてもよくなります。

ではどうやって水素を作るのでしょう。
そもそも水素は自然界にほとんど存在しません。

このため大量の水素を作るためには、水素を構成要素にもつ物質から
取り出す必要があります。
たとえば、水があります。
水はエイチ・ツー・オーと呼ばれるように、水素(H)と酸素(O)
で出来ています。取り出し方には、石油や石炭、液化天然ガスを熱し
た熱を利用する「水蒸気改質」と呼ばれる手法もありますが、地球温
暖化を招く二酸化炭素が大量に排出される難点があります。

目指しているのは、「高温ガス炉」と呼ばれる特殊な原子炉を使った
水素の製造です。原子炉で1000度近い熱を発生させ、これで水を
熱分解して水素を取り出します。
2020年の実用システム完成を目指して、原子炉と水素製造装置の
開発が並行して進められています。

原子炉で発生した熱はヘリウムガスに伝えられ、それが原子炉とは別
の建物にある水素製造装置に送られます。その熱で水を分解して水素
を取り出し、冷えたヘリウムガスは循環して再び使われます。

原子炉の設計を担当した塩沢さんは、
「ヘリウムガスの温度差を抑えるため、熱を逃がす『蒸気発生器』を
水素製造施設に取り付けた。配管内を伝わる火災を遮断する耐熱性の
高い隔離弁も開発した。技術的な課題をクリアする見通しは立った。
水素エネルギー社会の到来に向け、予定通り実現させたい」とのこと
です。


それではこの辺で失礼致します。

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2007.10.08.月






2007/10/08発刊